年祝い

年祝い

  1. 安産祈願
  2. 初宮詣り
  3. 七五三詣り
  4. 結婚式
  5. 厄年・厄払い
  6. 年祝い
  7. 神葬式
  8. 交通安全祈願
年祝い

長寿を祝う儀式を「年祝い」といい、広く解釈すると幼児期から始まる人生儀礼も含まれていますが、通常は還暦以降のお祝いをさします。干支は六十年で一巡し初めに戻る、つまり暦がもとに還り生まれかわるとも考えられており、回帰発展の意味も込められています。

この祝いは、大陸から伝わった風習が日本化されたもので、古来より十年毎に行われる算賀年寿のお祝いでもあります。

それぞれの年齢にあたる年に、神様から与えられたこれまでの延命長寿に感謝し、さらなる健康と長生きをお祈りし、お祓いを受けて家族や親族でお祝いされると良いでしょう。

年祝いの年令と呼称のいわれ

還暦 61歳 令和39年/1964年 生れた年の干支が六十年でひと回りし同じ干支に還ることから、「本卦還り」 ( ほんけがえり ) ともいわれます。
この祝いの時に、赤頭巾やちゃんちゃんこなどを着せるのは、赤は厄除の色であるのと同時に、赤ちゃんに還るという意味もあります。
地方によってはこの年を「厄年」と捉えるところもあるようですが、熊本ではお祝いの年と考えるのが一般的です。
古稀 70歳 昭和30年/1955年 唐の詩人の杜甫 ( とほ ) の詩の一節に「人生七十古来稀なり」にちなんでつけられました。その昔「人生五十年」といわれていた頃は、七十歳まで生きるのは稀だったのでしょう。
喜寿 77歳 昭和23年/1948年 「喜」の字を草書体にすると「七十七」と書くことからつけられました。
傘寿 80歳 昭和20年/1941年 「傘」の字の略字が「八十」に似ていることからつけられました。
米寿 88歳 昭和12年/1937年 「米」の字をわけると「八十八」になることからつけられました。
卒寿 90歳 昭和10年/1935年 「卒」の字の略字「九十」と読めることからつけられました。
白寿 99歳 大正15年/1926年 百から一を取ると「白」になることから、白は「九十九」に通じるということからつけられました。

一般的には「年祝い」のお詣りをされるのは、昔から6月1日が多いようです。それは、還暦の61歳の6と1の数字にちなんで、他の年祝いもこの日に行うようになったといわれ、または、人も脱皮して生まれ変わるのが6月1日だという考え方が古くから日本にあって、この日を「ムクのツイタチ」と呼んでいたという民俗学的な説もあります。

現在は、この日だけにこだわらず本人の誕生日や、年祝い以外の年齢でも「長寿感謝」の参拝をされる方もいらっしゃいます。

当神社では、長寿健康守と厄除長寿箸を 授与致しております。

数え年について

これらの人生儀礼などを含めて年齢の数え方は「数え年」で行うのが通例です。それは、我が国ではお正月に各家庭で「年神様」を迎える風習があり、新たな年の五穀豊穣と家族の幸せとを祈る大切な行事だと考え、その時に家族揃って一歳ずつ年をとるとされていたからです。

また、以前の日本には「零」の概念がなく、赤ちゃんは母体に宿った時から生命が誕生していると捉えて、生れた時点で一歳と数えていたことなどからきています。

神社では、このような日本の伝統的な考え方を大事に継承していることから、現在でも「数え年」を尊重しています。